援助って何?マラウイの小学校を見学して考えた3つの事

      2016/02/21

外での授業2

先日、任地にある小学校の見学をして、校長先生と話をしてきました。そこで、校長先生から「生徒数に対して教室が足りない。一部の生徒は外で授業を受けている。日本の友人にこの状況を知らせて、教室を2つ建ててくれないか?」とお願いをされました。 

学校の子ども

青年海外協力隊として。そして、不自由なく教育を受けてきた日本人として。

私はどう行動したら良いのだろう?

「OK!」とすぐに確約できないし、かといって無視するのも心が痛いので困っています。学校の状況を紹介しますので、対応を一緒に考えていただけると助かります。

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Lunzu primary schoolについて

生徒数は2452名。教師は46名で教室数は20です。

教師一人当たりの受け持ち生徒数は53.3名、一クラス60名としても、必要な教室数は41となります。なので、約20の教室が足りていないことになります。

そして教室がない生徒は、外で授業を受けます。雨季は、強引にクラスを合同にして教室内で授業をやるそうです。晴れた日はいいけど、雨や風の強い日は大変そうだ。。

 

屋根

教室内には電気もありません。屋根もアイロンシートなので、曇りの日は暗いし、雨が降ったら屋根に当たる雨粒の音で話はほとんど聞けません(こっちの雨季の雨音は想像以上に激しいです)。

 

低学年クラス

机やイスは足りておらず、低学年の生徒の教室には机とイスがありません。

 

壊れた机

高学年の教室でも机やイスが足りず、2人掛けの机に3人ないし4人が座って授業を受けています。写真の様に、壊れている机もけっこうありました。

ちなみに、この学校は任地Lunzuの中心地にあり、農村部の学校と比べるとまだましな状況だと思います。さて、どうしたものでしょうか・・・。

 

学校の現状を知って考えたこと

校長先生の話を聞き、授業を見学させてもらい、下記3点を考えました。

①物がないからこそ工夫する

②校長先生の話す現状と実状のギャップはどのくらいあるのか?

③『援助する側』と『援助される側』の関係を築きたくない

 

①物がないから工夫する

外での授業

教室がないから外の大きな木の下で授業をする。埃が舞わないように、粘土みたいなもので座る場所を固める。

率直に「よく工夫をしていてすごいなあ」と思いました。「教室がなくてかわいそう。。」だとは全く思いませんでした。授業をするのに最高の条件ではないとしても、その中で自分達で工夫してできる限りのことをやっている。

「いきなり来た外人がそれを崩してしまうのはどうなんだ!?」という疑問が一番に感じたことです。

 

②実状はどうなっているのか?

出席状況

生徒数は2452名ですが、本当に全員が出席しているのだろうか?もしかしたら欠席が多くて、実は教室が足りないことはそこまで大きな問題じゃないのではないか?と疑問に思いました。

仮に出席率が問題であるならば、子どもが学校に行けないことの方が解決すべき問題ではないでしょうか(家に働き手として子どもが必要であれば、そういった家庭を対象に収入向上活動を行うとか)。

見学に行ったのは校長先生に指定された日時だったので、事前に生徒に根回しをしておけば、その日だけ出席率を上げて、困っている姿を私に見せられたということも、考えられなくもありません(疑い過ぎかもしれませんが・・・)。

 

③『援助する側』と『援助される側』の関係を築きたくない

授業を見学した時、約20クラスに校長先生が案内をしてくれました。授業を中断して教室に案内されると、どの教室でも子ども達が「Welcome sir.You are special!」と声を揃えて歓迎してくれました。

そんな事言われたらつい嬉しくなってしまいます。飴とかガムとかを持っていたらあげてしまいそうです。

しかし、この時点から「援助する側」と「援助される側」の上下関係ができかけているのではないでしょうか。

この人は学校に何か良い事をしてくれるから気分よくなってもらおう

vs

この学校に寄付をするんだから、もてなしてもらって当然だ

みたいな構図です。

校長先生、生徒たちが進んでそのような関係を作ろうとしているように感じられて、複雑な気持ちになりました。

 

もう少し学校の様子を知ってから

疑うようなことを書きましたが、校長先生はとても熱心な人のようです。子ども達のために学校の環境を良くするよう政府に働きかけ続けているそうです。校長先生の話すことが全て真実で、私がただの人間不信な嫌なやつなだけかもしれません。

でも、もう少し現状を知り、校長先生とも信頼関係を築いた上で判断しても遅くないかなと思っています。

皆さんだったらどうしますか?

自分だったらこうするとか、こう考えるということがあれば教えていただけると勉強になります。

 

 

Zikomo!(マラウイのチェワ語で「ありがとう」)

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