青年海外協力隊マラウイ隊員の活動紹介~Balakaの理学療法士~

      2016/02/21

1枚目

マラウイで活動する青年海外協力隊の隊員は現在約50名で、コミュニティ開発、公衆衛生、マーケティング、青少年活動、コンピュータ技術、理数科教師など様々な職種の人が活動をしています。今月末には約30名の新隊員が赴任してきて、さらに人数も職種のバラエティも増えます。

昨日は私の任地からバスで2時間ほどのところで活動している先輩隊員の活動を見学させてもらいました。ということで、今回はBalakaというところで活動する理学療法士の先輩隊員の活動を紹介します!

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活動の概要

この先輩隊員は、イギリスのSue Ryder基金からの援助で活動しているNGOに配属されていて、理学療法士として活動をされています。

配属先に訪れる患者さんの診察や、車で村を巡回して村にいる患者さんの診察などをしています。診察以外では、リハビリの補助器具を作成したり、配属先での5S活動(簡単に言えば、整理整頓)を進めているとのことでした。

JICAのHPでもこの先輩隊員の活動が紹介されていますので、当記事と併せてお読みください!

選択肢の少ない環境下での、村人との協働作業

 

リハビリの補助器具の作成

『村で手に入るモノで、村人が作れるモノを』という意識で補助器具が日々試行錯誤の上で改良されています。

まずは、骨折した時とかに使う杖

手作り杖

左と右の杖は木を切った物。木の枝の部分が杖の持ち手になっているのですが、こうやって約90°の角度で枝が伸びている木を探すのは大変だそうです。

真ん中の杖は何と竹でできています。上部の持ち手は、竹の根の部分をそのまま使っているそうです。

 

フムフム、なるほど・・・。

ちょっとして工夫の数々に早くも感心してしまいました。

 

しかし、苦労して作った手作りの杖よりも、村人はプラスチックでできた良いやつを欲しがるそうです。

プラスチック杖

こんな感じのやつです(私も6月に骨折した時に使ってました)。

ワークショップなども実施されたようですが、同僚の理解も中々深まらないとのこと。

杖の貼り紙

素晴らしい工夫を重ねているのに、残念・・・。

 

イス

正しい姿勢を保つリハビリ用のイスです。

木のイス

このように、木でできて体が触れる部分にはクッションが敷いてあります。

しかし、これを発注するのにもお金がかかる。

 

そこで、作成されたのが、段ボールやジュースの紙パックを利用したイス。

パックのイス

これも、同僚たちの反応はあまり良くなかったそうです。個人的にはすごく良いと思うんだけどなぁ・・・。

 

シーソー

車のタイヤで作られたブランコ(マラウイ人は「シーソー」と呼ぶそう)。

シーソー

脳にハンデのある子どもは受け取る刺激が少ないので、このブランコに乗って動く景色とかを見せる事によって刺激を与えるそうです。

 

こんな感じで。

子どもとシーソー

 

実はこれ、使わなくなったタイヤを切ってひっくり返して作っています。 

タイヤ

こんなタイヤを、真ん中の金属を取って切ってひっくり返すと上の写真のように、ブランコとして座るのにちょうどいい形になるそうです。

 

外来患者の診察

配属先に出勤するのは朝7時半くらい。朝8時頃から、外来の患者さんがやってきます。

外来リハビリ

やって来る患者の多くは、脳性マラリアや、産まれた直後に酸素が脳に充分届かず脳にハンデを負ってしまった子どもたち。

足や腕が動かずに硬くなっているのでほぐしたり、先ほどのシーソーやおもちゃを使って視覚、聴覚、触覚などを刺激します。

子どもとお母さんシーソー

 シーソーに乗ってもらい、動く景色を通じて刺激を与えています。

 

おもちゃで子どもに働きかけ

おもちゃを使って注意を引いて首を動かしたり、手で触らせて刺激を与えます。

 

一人の診察は大体20分くらい。週2回か3回の決まった曜日にリハビリに患者さんがやって来ます。

お母さんたちは、リハビリは『やってもらうもの』だと思っているそうですが、実際に一緒にやったりお母さんにやってもらうことで、『自分で家でもやるもの』という意識を持ってもらうようにしています。

お母さんが自分で

 

村への巡回診察

車で巡回の診察にも出かけます。

この日は、3つの村を巡回しました。車で40分以上未舗装のボコボコ道を走って村に到着。同行したナースは待っている村人に薬を配り、理学療法士の先輩隊員は患者さんのリハビリをします。

リハビリの準備をしていると、自然と子ども達が集まってきます。

 集まる人々

 

そして、外来患者と同じように、親に教えながらリハビリを行います。

村でのリハビリ

この日は村を3つ周って、診察した患者さんは4組。複数の村を巡回しているため、次に同じ村を訪問するのは1~2か月後になってしまうそうです。

 

勉強になったこと

リハビリの様子を見学させていただいて、意識されているなあと思ったのは下記の3点。

①子どもの名前を呼ぶ

②チェワ語で話す

③親にもやり方を教える

 

①子どもの名前を呼ぶというのは、こちらに注意をひいたり興味を持ってもらうために意識されているとのこと。

私はつい、村に行くと「amayi!(お母さん)とか、abambo!(お父さん)」とか読んでしまうのですが、やっぱり名前を呼んであげるというのはコミュニケーションの基本として大事にしないといかんよなあ・・・と思いました。

 

②チェワ語で話すのも、村ではとても大事。リハビリに関することは全てチェワ語で説明をされていて、リハビリに来た子どもの親も説明を理解しているようでした。

私も、自分の活動に関することくらいチェワ語で全て話せるようになろう!

 

③家でも継続してリハビリを続けないと効果はでないので、親にやってもらうというのは大事なことです。

すごいなと思ったのは、リハビリのエクササイズを家で「朝10回、夜10回やってくださいね」と伝えた時。先輩は、「やっぱり朝20回にしましょう。OK?」と言い直していました。

後で確認すると、朝晩の2回にわけると面倒くさくて続かないからとのこと。こういうところまで気が回るのは素晴らしいなあと思いました。

 

協力隊の2年間は『修行だ』

お坊さん

家で飲みながら話をしていた時、この先輩は『協力隊の2年間は修行だ』という言葉を誰かから聞いて、その通りだと思うと話していました。

配属先の同僚とぶつかったり、「もう任期短縮して帰国してやる!」と思ったり、1年半の期間の中で色々なことがあったそうです。

 

確かに、『我慢する』、『辛抱する』といった場面は非常に多いと思います。

私も残りの約1年、しっかり修行して日本に帰りたいと思います。

 

最後に

今回、活動を見学させていただいて、面白かったです。自分の活動の参考にもなったし、色々と話もできたし、刺激になりました!ごじさん、ありがとうございました!

今後も、機会を作って色々な隊員の活動見学をさせてもらおうと思います!

ブログに書いてほしい方はぜひご連絡ください!(笑)

 

 

番外編

①事前に「何か食べたいものある?」と聞かれていたので、「かつ丼が食べたいです^^」とお伝えしていたところ、本当にかつ丼をご馳走してくださいました。すんごい美味しかった!(私、かつ丼が大好物なのです。)

かつ丼

巡回した村では豚がたくさん飼われていたので、豚を見る度に「かつ丼美味しかったなぁ・・・」と思い出しました(笑)。

 

②村に行く途中、危険そうな橋の前で車が動かなくなってしまいました。

橋の前で止まった車

『渡るな』という暗示かとも思いましたが・・・。1時間後に配属先のメカニックが来てくれて無事に解決。橋も無事に渡ることができました!

 

Zikomo~。(マラウイのチェワ語で「ありがとう」)

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