アフリカの床屋はどうなってる?マラウイの散髪事情とマーケット紹介
2016/02/21

最近髪とひげを伸ばしています。
日本ではできないから今だけやってみようと思っているのですが、ちょっとさっぱりしたくなったので、任地のマーケットにある床屋さんに行ってみました。
今までは自分で切っていたので、マラウイの床屋を利用するのは初めてでした。床屋と、ついでに任地のマーケットを紹介いたします!
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マラウイのマーケット
マラウイにはマーケットがたくさんあり、大きな町はマーケットも大体大きいです。私の任地のルンズマーケットはこんな感じ。
マーケットではたくさんの物が手に入ります。
石鹸や鏡などの日用品、靴、服、野菜、果物、牛やヤギの肉、鶏(肉じゃなくて生きてる!)、メイズ、チテンジ(布)などなど・・・。
朝の早い時間や、曜日によっては店が少なくてこんな感じです。
その他に、うちの任地ではCDショップ、映画館やボトルストア(飲み屋)などがあります。
一つ一つの商品の価格は安いけど、1日あたりでみるとマーケット全体でけっこうな金額が動いているのかもしれません。
マーケットのお店
野菜屋さん
大体、屋根がなくて、村から商品を持ってきた村人が売っています。良く買うのはこのおにーちゃんの売っている玉ねぎ。
赤いやつが小さいのを5玉で100MK(約25円)、白いやつだと5玉で200MK(約50円)です。
野菜は、村のお姉さま方が売っていることが多いです。
「結婚して!」とか、「日本に連れて行って!」とお願いされることが多々あります(笑)。
服屋さん
このおじさんのお店は、屋根もあってズボンもかけてあるのでけっこうしっかりしている店。他は、だいたい地面に敷いたシートの上にドサッと乗せてあります。
Tシャツが大体500~1000MK(約125~250円)と安いのですが、破れているのがあったり、大きいサイズばかりだったりします。
この前、Paul Smithのポロシャツが売っていました。時には掘り出し物が見つかるかも!!
映画館
映画館といっても、小さな小屋の中にテレビが置いてあって、DVDが放映されているという感じです。休日は子どもがたくさん見に来ていて、マーケットを歩いていると至る所から大音量が聞こえてきます。
どんな映画が放映されるかは、外に出ている看板で確認できるみたい。
中国の映画が多い印象です。中国人(日本人)=カンフーという子ども達のイメージはここから来ているものと思われます。
お医者さん(?)
マーケットの入り口の国道沿いにあるお店。Doctorという看板を掲げています。
おまじないや呪いをかけたり解いたりする伝統の『ウィッチドクター』かと思ったのですが、話を聞いてみるとどうやら違うみたい。店の前に吊り下がっている植物などから、粉末状や液状の薬を作っているそうです。
液体も粉も色が怪しいし、原料も良く分からない・・・。「体にいいよ!」と絶賛してましたが、丁寧にお断りしました(笑)。
チテンジ屋
チテンジは、マラウイで広く使われている布です。風呂敷代わりに使ったり、子どもをおんぶするのに使ったり、村で女性が腰に巻くのに使っています。
2mあたり1200MK(約300円)~で、高い物は3000MK(約750円)以上します。2m買う場合は、4mの物をその場で切ってくれます。
タンザニアからの輸入品が多いようです。
近くにはテーラーがたくさんいて、チテンジでズボンやシャツを作ってくれます。
2mのチテンジでズボンやシャツが一つ作れます。今回頼んだズボンは2000MK(約500円)でやってくれました。採寸してるのに、ウエストがでかすぎて、非常に履きにくいものが完成しました・・・。
自分好みの物を作ってもらえるように、テーラーを2年かけて育てる隊員もいるとかいないとか。
で、床屋に行ってみた
床屋はマーケットの中にたくさんあります。店内はイスと鏡が一つあるだけでとてもシンプル。
置いてある道具もこれだけ。
ハサミはなく、バリカンしかない!!笑
マラウイ人男性はほとんどの人が坊主にしかしないので、ハサミは必要ないのです。店によっては、色々なバリエーションの坊主頭のポスターが掲示してあったり、携帯の充電を有料でやっている店もあります。
カット(というかシェービング)をお願い。丸坊主は嫌だったので、2ブロックで、下の方だけ刈り上げてもらいました。
刈り始めて気付いたけど、バリカンの刃がないのでものすごく短い(笑)。でも、丁寧に刈り残しのないようにやってくれました。
料金はなんと150MK(約38円)!安い!!
細かいお金を100MKしか持っておらず、お釣りがないとのことだったので、50MKは今度払えばいいと言ってくれました。
女性と会う時とか、仕事で大事なミーティングがあるとか、ここぞという時に頭を刈る男性が多いそうです。
ちなみに女性用のヘアサロンもあって、髪を編んだりしてくれるようです。
ということで、マラウイの床屋はものすごく安くてお手軽。丁寧なんだけどバリカンしかないということが分かりました。
マラウイにお越しの際には、記念にマーケットで頭を刈るのも良いかも??
Zikomo!(マラウイのチェワ語で「ありがとう」)
『とべ、UFO!』を書いている人

- University of East AngliaTwitter:@tobeufo
- 元青年海外協力隊コミュニティ開発隊員。アフリカのマラウイで活動していました。2016年からイギリスに大学院留学しています。競馬観戦が好き!
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