マラウイで奨励されている農業技術~有機質肥料の活用~

      2016/02/21

説明1

先日、「Manure Launch」というイベントが配属先の管轄する村で行われました。「化学肥料に頼らず、有機質肥料をどんどん活用していこうぜ!」という意欲あふれるイベントで、配属先の上部組織である県農業事務所が主体となって企画されたイベントでした。

Manureを活用するというスタンスには大賛成なのですが、なんだかなーと思うところがいくつかあったので良かったところと併せて書いてみます。

SPONSERD LINK

 

このイベントが開かれた背景

マラウイの産業の約80%が農業で国民の約90%は農業従事者です。国の発展を考えるにあたって農産物の収穫を増やすことがとっても大事!

その農業政策の軸にあるのが「FISP」という肥料や種子のバラマキ政策。1万5000クワチャ(約3750円)くらいの肥料(1袋50kg)を、国が農民にクーポンを配布して500クワチャ(約125円)で買えるようにするというモノです。この財源は外国からの資金援助で成り立っていて、個人的には持続性が非常に疑わしいと思っています。

 

ただ、この政策によってマラウイの農産物の収量があがったというデータがあるようで、マラウイ国内にはこれを辞めようという声はなさそうです。

さらには、農民の中で『肥料神話』なるものがあって、とりあえず肥料を使えばメイズの収量が増えると思っている村人が非常に多いです。

 

肥料のクーポンはすべての村人がもらえるわけではなく、しかも毎年のように不正が起きていて本当に欲しい人に確実に行き渡っているとは言い難いです。

そこで登場するのがmanure!水、家畜の糞、灰、草などを混ぜて作るのですが、材料にお金がかからなくて土を良くするというスグレモノです。

道に牛の糞が落ちていたりすると無性に持ち帰りたくなります(笑)。

 

当日の内容

珍しく、当日はプログラムが配布されました。

プログラム

予定開始時刻は10時、終了予定時刻は12時45分。

事前に周辺の村の農民たちが指定された場所にManureやその他各々の得意な技術を生かしたモノを作り、それを参加者に説明して質疑応答を受けるというのがメインの内容です。その他、『Gule Wankulu』というマラウイの伝統の踊りも見せてもらいました。

グレワンクール

 

これはChinese Manureで有機質肥料の一種です。

チャイニーズ

 

こちらはChimato Manureという別の有機質肥料。

チマト 

これは、雨水による土壌の流出を防ぐチェックダムというものです。

チェックダム 

良かったところ

農業技術を共有できる

LFが説明

こんな感じで現物を見ながらその利点などを学ぶことができます。

熱心にメモをとる人もいて、すごくイイ感じでした。

 

リードファーマーに自信がつく

各技術を説明してくれたのは、周辺の村から選ばれたリードファーマーです。リードファーマーは村人に技術を教える村人たちのリーダー。農業事務所の偉い人たちがいる前で自分の技術を披露することは彼らにとって自信になったようでした。もっとこういうことが企画できたらいいと思う。

 

何だかなあ・・・というところ

偉い人が優先

10時開始予定でしたが、偉い人の到着が遅れたため開始されたのは12時・・・。そして、見学は偉い人達から順に行って、集まった村人達は最後に行く流れ。見学の終盤は「時間がないから急いで!」と、2時間も開始が遅れたくせに急がせるというよく分からない展開。村人のための会のはずなのに、これでは誰のための見学会か分からないよ!!

 

偉い人のスピーチが長い

ビール

見学は急がせたくせに、来賓のスピーチは予定通りに充分時間をとっていました。様子を見ていると、あまりきちんと聞いている人はいません。

当日は暑くて喉が渇いていたので、私の頭の中は「冷えたビールが飲みたい!」の気持ちでいっぱいでした。

日本の居酒屋に行ってキンキンに冷えた生ビールを頼んで、おつまみは何を頼もうか、いや居酒屋もいいけど札幌大通りのビアガーデンも行きたいな・・・

なんて妄想をスピーチのあった約1時間ずっと考えていました(笑)。

おかげで日本にとっても帰りたくなりました。

 

個人的に困ったこと

複数の村から人が集まっていたので、会った事のある村人からけっこう声をかけられました。「Yuho、次はうちの村に来るんだい?」って感じで。

これにはけっこう困ってしまいました。非常に失礼なことに、村人の顔と名前を憶えていないからです・・・。 

自分で村に行く日は、前回訪問した際のメモを見返してから行くので大丈夫なのですが、こういう風に村関係なく会うと誰が誰だか分かりません。ごめんよ・・・。

 

あと、これまでの自分の活動を振り返って何もできていないなあと寂しい気持ちになりました。いつになったら自分の活動に達成感を得られるのだろう。

 

今日の結論

・こういうイベントをするときは偉い人は来なくていい!

・知り合いの村人が増えているというのは村に言っていることの裏返しなんだから、ちょっとずつ活動は進んでる!と思い込む。寂しくなっても仕方がない。

 

偉い人が中心で村人が置き去りにされているというのは、以前あったイベントもそうでした。マラウイでのコミュニティ開発な活動紹介!~Field Day~

 

偉い人には頼らず、地道に村に行って普及活動をするのがいいのでしょうか。

悩みは尽きません!

でもくじけず頑張ります!!

 

 

Ndikufuna kumwa mowa!(ビール飲みたい!)

Zikomo!!(ありがとう!!)

 - 活動 ,