マラウイに赴任して1年!コミュニティ開発隊員としての活動の振り返り

      2016/02/21

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日本を出発したのが2013年9月30日。気が付けばマラウイにきてから1年が経ち、中堅隊員になりました。

今月末にはJICAオフィスでの中間発表と3号報告書の提出もあるので、これまでの活動を振り返ってみました!

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UFOはマラウイで何をしているの?

チプシ食べる

私は平成25年度2次隊コミュニティ開発隊員として活動しています。

マラウイ南部ブランタイヤ県ルンズという地域の農業普及所に配属し、

①COVAMS(コバムス:シレ川中流域における村落振興・森林復旧プロジェクト)というJICAの技術協力プロジェクトのモニタリング

②村人の生活改善活動

の2つを中心に活動しています。

生活改善活動は全然できていないのですが、この1年の活動をまとめてみます。

 

COVAMSって何?

Community Vitalization and Afforestation in Middle Shire』の頭文字をとって、COVAMSと呼ばれています。マラウイでは発電量の90%が水力発電によってまかなわれていますが、近年問題になっているのが畑地からの土壌流出。畑の土が川に流入することで、発電効率が落ちてしまっています。

その問題を解決するために始まったのが、『COVAMS』。

①等高線栽培

②植林・育林

③ガリ対策

の3つの技術の実践を通じて畑の土壌流出を防ごうとしています。

 

①等高線栽培

等高線栽培

その名の通り、等高線に沿って畑の畝(うね)を作り、作物を栽培する方法です。雨季に降る雨はけっこう勢いが強く一緒に畑の土も流してしまいます。畝が高いところから低いところに向かって作られていると、雨水と一緒に土も低いところに流れていきます。

 

等高線栽培

(等高線栽培のイメージ)

平らな場所ではあまり意味がないと思われますが、傾斜のある畑の場合には有効です。

村人にとっては、「土壌流出によってマラウイ国の発電量が・・・」なんて説明されてもピンとこないので、「等高線栽培をするとメイズの収穫量が増える!」と言って説明をしています。

(土が流れないことで土壌中の栄養も流出せず、メイズの収量が増えることにつながるようです。実際にそういった比較データもあるとのこと。)

 

②植林・育林

ディクンバ

(『ディクンバ』という、植えるのを推奨している頑丈な根を張る植物)

マラウイでは火おこしに木や薪を使うので、年間でけっこうな量の木が伐採されています。実際にマラウイで生活していると、緑が少ないと感じます。

「木が育てば土壌中に根を張って、土も流れにくくなる!」という理論です。木が生活に身近なものだからか、3つの技術の中では一番村人の実践率が高いです

畑で作物と一緒に木を育てるのは「アグロフォレストリー」と言って、学問として体系化されています。

 

③ガリ対策

ガリ

雨で土が削れて、小規模な崖ができた場所を「ガリ」と呼んでいます。

このガリ、放っておくとドンドン大きくなっていくので、これを防ぐために「チェックダム」という小さなダムを作ります。

チェックダム

大きいガリは石などで、小さいガリは木などでチェックダムを作ります。

 

「チェックダム見せて」と言って案内してもらうと、ただの池だったということが2回ほどありました。

池「ダム=池」と勘違いされたようです。。

チェワ語でチェックダムは「madonga」と言うそうで、「madonga見せて」と言うとちゃんと通じます。やはり、現地語で話すのは大事!!

 

これまでにやったこと

聞き取り

1年間でやれたことを挙げてみると

①7村353家庭にCOVAMS活動の聞き取り調査をした

②2村でManure(有機質肥料)の作成トレーニングを行った

の2点です。

1年間でこれだけか・・・と泣きたくなりますが、泣いても仕方ない。

聞き取りは半年前に立てた計画では14村を対象にして、11月末までに14村全てで現状把握を終えている予定でした。このペースだと達成は厳しいですが、10月から気合を入れなおして頑張って村を周っています。

聞き取りしていくと、上手くいっている村といっていない村の格差が激しいということが分かってきました。この辺りの分析は別の機会にブログで更新しようと思います。 

 

Manureは、作り方を知らないから教えてほしいという村で一回、作り方は知っているけど全然実践していないという村で一回行いました。

マニュア

前者の村では30人近くの人が集まって、終わった後も「ありがとう!」という感じでしたが、後者の村では5人くらいしか集まりませんでした。

こちらからやろうと言っても、村人が必要性を感じていなければうまくいかないなあと実感。

 

問題点・疑問点

活動が予定通りに進まなかった理由

カウンターパート(隊員と一緒に活動してくれる現地人)のバイクが盗まれて一緒に村に行けなくなった、カウンターパート以外の同僚とあまり村に行く機会がない、村に行っても人がいない(葬式など)、村人に電話が通じない、などなど。

こうやって理由を挙げてみると、全部マラウイ人のせいにしてますね・・・。

この辺りの自身の反省もおいおいブログに書いてみます。

 

協力隊とJICAプロジェクトの連携は必要か?

マラウイでは私の様にプロジェクトに隊員が関わるというのは初めての試みだそうです。試行錯誤しながらやってほしいということは以前に言われたのですが、私としては、協力隊と連携する必要があるのかな?と今のところ疑問に思っています。

一つは自身の立ち位置の問題。

関係組織図

関係機関が多いと感じています。

配属先は農業普及所だけど、協力隊の派遣依頼をしたのが上部組織にあたる県農業事務所。県農業事務所とはほとんど関わりがないので、配属先の農業普及所を派遣の依頼主にするか、またはCOVAMSに直接配属でもいいのではないかと思っています。

関係機関が多くなると、それだけ手続きが増えて活動が滞る原因になる気がします。

 

もう一つは、プロジェクト内にこれまでの活動を評価する専門家の方がいること。

活動の目的がかぶってます。。人件費にお金をかけるならば、専門知識のない協力隊を派遣するよりも、専門家を増やした方が費用対効果も高い(税金を有効に使える)のでは・・・と思ってしまいます。

せっかく専門家の方もいるので、もっと協力して何かができるように動いてみなさいということですね。

色々と思うところは、今度の中間発表でJICA側に投げかけてみようと思っています。

 

後任要請の紹介

私の活動内容は、平成26年度秋募集で後任の募集がかかっています。

募集ボランティア要望調査票

私が応募した時は「社会人経験3年以上」となっていましたが、その条件はなくなったようです。人とコミュニケーションがきちんと取れる人、自分で動いて試行錯誤できる方であれば問題ないと思います。

最貧国と言われるマラウイで、コミュニティにがっつり関わってみたいという方はぜひとも応募してみてください!

 

というわけで、気が付けば半分が終わってしまいました。

「マラウイに来て良かった」と思える様、精一杯頑張ります!

 

Zikomo!!(マラウイのチェワ語で「ありがとう」)

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