「教えてください」ではダメ?質問をする際に気をつけたい6つのポイント
2016/02/21

最近、ブログを通じて質問をいただく機会が増えてきました。質問は協力隊関連のことなので、『協力隊』という分野に限ればそれなりに認知されるブログになってきたのかなと思うと嬉しい!
一方で、答えに困ったりこちらが不快になるような聞き方をしてくる人もいらっしゃいます。
そういった例を挙げながら、ネットを通じて質問をする際に気を付けたいポイントをまとめてみました。
「ネットを通じてあの人に質問をしてみたいけど、こんな聞き方でいいのかな・・・」なんて思っている方の参考になれば幸いです!
あくまでも、『ネットを通じて面識がほとんどない人に質問をする場合』の例としてお読みください。対面や、知り合いに質問をする場合にはまた違うと思いますので。
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前提として
回答する側も時間をかけて回答するし、場合によっては調べてから回答する場合もあります。大げさに捉える必要はないですが、『質問するという事は相手の時間を奪うという事』という意識を持てればいいんじゃないかと思います。
「だから質問をするな!」というわけでなく、そういうことを考慮して相手へのリスペクトの気持ちを根底に持ちましょうと言いたいです。そういうものが感じられないと、こちらもそれなりの回答しかしませんので・・・。
なので、『質問者と回答者がお互いに気持ち良くやり取りをするためのポイント』としてお読みください!
質問をする上での6つのポイント
①回答してもらえることが当たり前だと思わない!
挨拶と用件(ブログの内容には全然関係ない)のみのメールをいただくことが最近増えてきました。
簡潔で非常に読みやすいんですが、当たり前のように「~を教えてください」と聞かれると、「なんだかなぁ・・・。」という気持ちになります。
ブログを通じて質問をするんだから、せめてブログの感想くらいは一言添えたり、コミュニケーション上のクッションのような事を挟んでもいいのではないでしょうか。
自分本位だなぁと感じられるメールは、思わず削除したくなります(笑)。もちろん回答はしますが、お互いが気持ち良くコミュニケーションが取れる心遣いをしましょう!
②自分で調べて分かることは事前に調べよう!
「とべ、UFOブログ読んでます!」なんて書いておきながら、ブログに書いてあることを質問いただいたことがあります。
「私のブログを隅々まで読みなさい!」なんて事を言うつもりはありませんが、少なくとも質問に関連する情報がないかは事前に調べておいた方が良いのではないでしょうか。
しかも、今は『Google大先生』がいらっしゃるわけですから、少しの時間で多くの情報が得られます。
調べもしないで安易に質問することは回答者に対する時間泥棒です。仕事などでも良い印象は与えないと思うので、ぜひとも改めましょう!
③必要な情報をきちんと入れよう!
「協力隊の給与について教えてください」という質問をいただいたことがあります。
『給与』と言われても、現職参加と退職・新卒で参加するのでは手当てが異なるし、そもそもJICAのホームページや多くの隊員ブログでも書かれていることです。
例えば、「退職してから協力隊に参加しようかと考えているのですが、〇〇という項目について良く分かりません。事前の手続きや、具体的に今どういった手当を受け取っているか教えていただけますか?」といった質問であれば、こちらも格段に答えやすくなります。
必要な情報はきちんと入れましょう!
④どこまで理解してどこが分からないのか明確にしよう!
③と似ていますが、ざっくりとした事を聞かれてもこちらもざっくりとした事しか答えられません。「ここまでは調べて分かったけど、ここからが良く分からない」といった風に聞いてもらえると回答が1回で済んで楽です。
1回で回答できることを何回もかけて答えさせるのは、やっぱり回答者に対する時間泥棒です。
⑤「それを聞いてどうするの?」という質問には補足を入れよう!
「UFOさんが感じるコミュニティ開発隊員の活動の醍醐味は?」という質問をいただいたことがあります。
・・・・で、それを聞いてあなたはどうするの?
そんな面接で聞かれるような質問に、良く知らない人との1対1でのやり取りで詳細に答える気にはなりません。。
JICAのHP上で経験者へのインタビューなんかはたくさん載っていますので、私の回答は当たり障りないコメントとJICAのHPを紹介してお終いです。
もし感想を聞きたいならその理由も併せて書いていただけると、俄然、回答に対する意欲もわいてきます!(HPを見たけど、ブログを読んで親近感のあるUFOの生の声が聞きたい!など)
回答者をうまくその気にさせましょう!
⑥回答をもらえたらお礼をしよう!
以前に、協力隊の研修に入る前で社会人だという方から質問をいただきましたが、回答したらそれっきり連絡がありませんでした。
疑問が解決できたのなら嬉しいし、メールを返す暇もないくらい仕事が忙しいんだろうなあ・・・、なんて思っていましたが、真面目に回答した自分がバカみたいに思えました。
お礼メールなら時間も取らないし、最低限の礼儀として優先度を上げた方がいいと思います。
以上、これまでに感じてきたことを6つのポイントに分けて紹介してみました!
質問の仕方に関して上司に叱られてきた過去
入社間もないころ、偉い方が出張にいらした際に夕食に同席させていただく機会を当時の上司が多く作ってくださいました。
ただ、『新入社員だから偉い人に気軽に話しかけられない』という気持ちや、『何を質問したらよいかも分からない状態』だったので、上司たちの会話を聞きながらひたすら出てくる食事を美味しくいただいていました。
すると、ある日上司に呼び出されて軽く説教をされました。「何でお前はせっかくの機会なのに質問をしないんや?もっと食いついていけ!お前にご飯をご馳走するために呼んでるわけじゃないんやで。」と。
確かにその通りだ。でも私には何を質問したらよいのか分からない・・・。
というわけで質問に関する本を読み、「こんなポイントに気を付けて今後は質問をしていきたいと思います。」と伝えたところ、「お前にそんな質問の仕方ができるんか?」と鼻で笑われてしまいました。
それ以降、質問するようには心がけたものの、その上司が同席している場では、「こんな質問をしたらまた怒られるのではないか・・・。陰で鼻で笑われているのでは。。」という恐怖心が常に付きまとっていました。
新入社員だから、そんなこと考えずに疑問に思ったことは質問して何でもいいから吸収する姿勢を上司は求めていたんだろうなあと今になると思いますが、当時はできませんでした。
そんな経験から、私は質問することが苦手です。
「相手を不快にさせるのでは?」とか、「こんな事聞いたら笑われるのでは・・・。」なんて思いは常にあります。
でも、いざ質問される側になってみると、そんなことあまり気にしないでいいんだなと感じます。熱意があれば多少失礼であっても答えてあげようと思うし、丁寧な対応をしてもらえたら質問の内容に関係なく相手への印象は良いです。
ですから、伝えたい事は「お互いが気持ちよく対応できる心がけをしよう!」と言う事です。
送信ボタンを押す前に一度文章を読み返してみるだけでも、質問の質が変わってくるかもしれません。
私の経験が多くの方の参考になれば幸いです!
Zikomo!!(マラウイのチェワ語で「ありがとう」)
『とべ、UFO!』を書いている人

- University of East AngliaTwitter:@tobeufo
- 元青年海外協力隊コミュニティ開発隊員。アフリカのマラウイで活動していました。2016年からイギリスに大学院留学しています。競馬観戦が好き!
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