アフリカ南部を襲った大雨。マラウイの洪水被害と村の様子

      2016/02/21

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しばらくブログをご無沙汰しておりました。元気にやっているか心配の声をいただいたりしましたが、私は元気にやっています!

これからまた元気にブログの更新をしていきますので、本年もよろしくお願いいたします!

 

さて、先週からマラウイ南部を中心に大雨が降りました。日本のニュースでも取り上げられたようです。176人が死亡し、行方不明者は150人以上、家が流されたり、浸水・崩壊によって家に住めなくなってしまった人が20万人以上いると報じられています。


 一昨日村に行った時にその被害の深刻さに驚きました。
ニュースだけでは分からない現状を、少しですが共有したいと思います。

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去年の雨季とは様子が違う

何年か前までは、マラウイの雨季は11月の頭から始まっていたそうです。しかし年々雨の降り始めが遅くなり、2013年は12月の上旬、2014年は12月の中旬に入ってからようやく雨が降り始めました。

国民の90%が農業従事者、かつそのほとんどを天水(雨)に頼っているマラウイでは雨が降らないというのは大問題で、主食であるメイズの不足(=食糧危機)を招くことになります。

 

昨年の雨季は、1日中雨が降るという日はあまりなくて、夜の間降って朝は晴れていたり、午前中は晴れていて午後に2~3時間激しい雨が降るといった様子でした。

しかし、先週から数日間激しい雨が一日中降り続いていました。

原因は分かりませんが、今年の雨季は去年とは雨の降り方が違うように感じます。

 

被害の状況

我が家の被害

私の家の被害は、雨漏りと停電だけでした。停電は深夜に数時間だけ電気が復活し、日中から夜にかけてはずっと停電しっぱなしでした。他の地域では断水も起こっている様です。

 

私はお腹が弱いので、水道水を煮沸して濾過してから飲んでいます。停電すると煮沸ができず飲み水が無くなってしまうので、街の大きなスーパーまで水を買いに行きました。

いつもは2Lや5Lの大きなペットボトルが売っているのですが、今日は1本も売っていませんでした。500mlのものはたくさん売っていましたが、大雨や断水が続くようだと飲み水を買うことが難しくなってしまうかもしれません・・・。

 

村の様子

雨が一時落ち着いた金曜日、訪問した村では大雨の傷跡が残っていました。

この村では17軒の家が崩壊、3人が亡くなり、家を失った人はナーザリースクールなどに一時的に避難しているとのこと。

 

壊れた家①

この家の修復には、1個15MKのレンガが2000個必要だそう(30,000MK=約6,000円)。

 

壊れた家②

この家では、崩れて来たレンガに頭を打って、老人が一人亡くなってしまいました。

 

全壊

一番被害がひどいのがこの家。修復にはレンガ3,500個が必要で、その他にアイロンシート(屋根)が24,000MK、工事費25,000MKが必要とのことです(合計10,1500MK=約2万円)。

マラウイ人の平均月収が約30,000MKですが、村人の収入はもっと少ないと思われるので、この修理費を払うのはかなり難しいです。

村長さんが村の被害リストを作成し、対象の省庁に支援を依頼するそうです。

 

畑も見せてもらいました。

分断

畑と畑の間の道が雨で削られ、畑を大きく分断しています。

 

流された

一部のメイズは流されてしまいました。

 

堆積

畑の傾斜の下の部分には、雨水で流された砂が堆積しています。

 

その他にも、

・豚や鶏、ヤギなどの家畜が流された

・家の中の家具も雨でダメになった

・メイズ以外にも米などの作物が流されてしまった

といった被害を受けてしまったようです。

 

また、木曜日の夜10時に大きな地震が来るというデマ(?)も流れていたそうで、雨が降る中この村の村人は外に避難していたそうです。

(実際には地震はありませんでした。ご丁寧に、夜9時半ごろに村長さんが私にも電話をくれて教えてくれました。)

 

マラウイ国内のニュース

連日、マラウイのメディアでも状況が取り上げられていました。写真もあるので、よろしかったら併せてご覧ください。

1月14日

Several feared dead from floods as army, police join rescue mission of marooned villagers in southern Malawi

・マラウイの軍隊も救助に加わった

・48名が死亡し、19名が行方不明

・家を失った人の仮設住宅が数か所に設営されており、メイズなどの食糧援助も行われている。

・火曜日に大統領は10地区を災害地区と指定し、国際社会に援助を求めた

 

1月15日

Malawi disaster relief centers to help #malawifloods victims rebuild: where and how you can contribute

・関連するの複数の省庁を一つのクラスター(チームみたいな感じ?)として対応していく

・緊急オペレーションセンターをブランタイヤに設置

・災害ホットラインを設置

・財政援助用の暫定口座の紹介

 

1月16日

Death toll climbs to 176 with over 200000 displaced as violent rain storms continue in Malawi

・死者は176名に上り、20万人が家を失った

・いくつかの国際機関やローカル組織が支援要請に応えてくれたが、まだ足りない

・最南端のンサンジェという地区では少なくとも153名が行方不明

 

協力隊の立場で今回の災害復興の力になることは難しいと正直感じています。しかし、配属先に被害状況を報告したり、被災者の気持ちに寄り添ったり、微力でも自分のできることを探していきたいと思います。

このような災害が起きてしまったことを、少しでも多くの人に知っていただければ幸いです。お読みいただきありがとうございました。

 
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