アフリカで広がるエボラ出血熱。その症状と日本やマラウイへの影響

      2016/02/21

ウイルス

死者が4900人を超え、今も終息する気配がないエボラ出血熱。連日ニュースでも取り上げられています。

エボラ熱死者4951人 WHO発表、感染者136人減 朝日新聞(2014年11月1日) 

 

『アフリカ』と言われると、「マラウイは大丈夫なの?」と心配していただくのですが、今のところはマラウイでは大丈夫です(今後どんな影響が出るか分かりませんが・・・)。

他人事と思わないためにも、エボラの事とマラウイの状況を調べてみました。

SPONSERD LINK

 

エボラ出血熱とは?

エボラ出血熱(Wikipedia)で説明してある事をまとめてみます。

概要

・初めてエボラウイルスが発見されたのは1976年6月の現南スーダン

・感染者の出身地付近の当時ザイールのエボラ川からウイルスの名前は『エボラウイルス』、病気は『エボラ出血熱』と名付けられた

・感染した時の致死率は50~90%

原因

・自然宿主はコウモリが有力とされている

・患者の血液、分泌物、排泄物や唾液などの飛沫が感染源

・空気感染は基本的にない

・患者の隔離の措置が充分に行われていれば、感染することはない

・アルコール消毒や石鹸による消毒が容易

・マラリア原虫を媒介するハマダラカが、吸血したての人の新鮮血を媒介しているという学説がある

症状と治療

・潜伏期間は通常7日程度

・潜伏期間中は感染力はない

・発熱、悪寒、頭痛、筋肉痛、食欲不振などから、嘔吐、下痢、腹痛を呈する

・エボラウイルスに対するワクチン、エボラ出血熱に対する有効かつ直接的な治療法は確立されていない

 

アフリカの食文化も関係している

こうもり

今回の流行の発生源は、リベリア、シエラレオネ両国との国境に接するギニア南部のゲケドゥ県の村落とみられている。注目すべきは、この地域では食用のためのコウモリ猟が盛んであることだ。今回の流行の最初の感染患者とみられている2歳男児の家族は、食用コウモリの狩猟に従事していた。先述した2種類のコウモリはアフリカの広い範囲を群れで移動していると考えられており、従来のアフリカ大陸中部のエボラ流行地域(コンゴ民主共和国、ウガンダ、ガボンなど)から飛来した群れをギニアの村人らが捕食したことが、今回の感染拡大の引き金になったとの見方が有力になっている。

「エボラ出血熱」と「アフリカの食文化」の関係 ハフィントンポスト

なるほど。

特に、中央アフリカやコンゴ民主共和国などの貧しい国では、野生動物が貴重なタンパク源として位置づけられているそうです。

 

食習慣に関することだと、徹底的に規制するのは難しいのかもしれません。マラウイではコウモリを食べるという習慣は聞いたことはないので直接エボラ患者が発生することは考えにくいとは思いますが、油断は禁物です。

(先日マーケットでネズミが売っていました!体毛がついたままで、ネズミの肉の上をたくさんのハエが飛んでいて気持ち悪かったです。経験として1回くらいは食べてみようかなんて思いましたが、下手なことはしないほうが良いかなあ・・・)

 

日本も他人事ではない?

恐怖のエボラ出血熱、日本での流行の可能性は本当に低い?そのカギを握るのは中国? Business Journal

この記事では、下記2点から中国にもエボラが飛び火する可能性があると書いています。

①西アフリカ地域では1万人とも2万人ともいえる中国人が現場労働者として働いていること

②オオコウモリ類を食べる習慣が中国にもある

中国からは年間130万人以上が来日しているそうで、仮に中国でもエボラが発生したとなると、日本にも上陸する可能性はないとは言い切れません。

 

デング熱が日本国内で発生していて何が起こるか分からないので、遠い国の出来事だとは思わないほうが良いのかもしれません。手洗いやうがいの励行で感染リスクは減らせるので、日本で大流行する可能性は低いと思われますが。

 

マラウイの状況

有刺鉄線

実は、マラウイでもエボラ出血熱の感染が疑われる患者が出た様です。

Suspected Malawi Ebola case: Two shun scanning scanning, causes panic in Karonga Nyasa times

マラウイ北部のカロンガ県で、コンゴ民主共和国からの難民2名がエボラらしき症状があったため隔離していたが、逃げられたとのことです。

逃げられたって・・・。

 

そして、「マラウイ国内の設備ではエボラウイルスを検出できるレベルに達しておらず、疑わしい症例が出たら南アフリカにサンプルを送らなければいけない」と、政府のHealth Officerが言っています。

Malawi labs cannot detect the Ebola virus Nyasa Times

 

マラウイ政府の対応の徹底不足、医療施設の問題、さらには上述したハマダラカがエボラウイルスを媒介する可能性などを考えると、マラウイにエボラウイルスが入ってきたら大流行してしまうのではないでしょうか。

エボラがマラウイ国内で大流行したら経済にも大打撃を与えるだろうし、おそらくJICA関係者は事態が収まるまで国外退避になると思います。せっかく活動が少しずつ進んで来たところなので、それは困る。。

 

私にできること

感染を食い止めることはどう頑張っても私にはできません。大切なのはかからないこと。

マラリアの初期症状と似ているので、変な心配をしないためにも『マラリア対策をきちんと行う』。後は『疑わしい症状の人がいたら近づかない』、『手洗いうがいをきちんとする』くらいが個人でできる対策でしょうか。

 今朝、JICAからエボラに関する注意喚起のメールがあり、感染源に近づかないためにも病人、医療機関、葬式を避けることと書いてありました。

(「マラウイでエボラにかかってしまった場合、マラウイ国内で治療を受けることになりますが、約50%程度の死亡率が考えられます」という恐ろしい一文が書いてありました・・・)

一刻も早くエボラが終息することを願ってやみません。

 

Zikomoです(マラウイのチェワ語で「ありがとう」)。

~追記~

マラウイの最新の状況(2014年10月30日現在)をまとめた記事を更新しました。よろしかったらこちらもご覧ください。

西アフリカで猛威をふるうエボラ。マラウイ政府の対策と現在の状況

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