協力隊の活動に活かす『コンセプト』

      2016/02/21

ひらめく

「あれ、これって協力隊の活動にも生かせるんじゃない!?」

成功はすべてコンセプトから始まる」(著:木谷哲夫 ダイヤモンド社)という本を読んでいて思いました。
・コンセプトって面白い!
・私の活動に通じること
この2点の感想を書いてみます

SPONSERD LINK

 

コンセプトって面白い!

まず、本の紹介をしていきます!

コンセプト・ドリブンvs実現可能性ドリブン

枠組み

『ドリブン』って何ぞや?と思ってしまいますが、
『コンセプト・ドリブン』は、将来像(コンセプト)を鮮明に描き、それを描いてから実現のために細部を詰めるというプロセス。

『実現可能性ドリブン』は、現実的な課題解決から出発し、それを一つずつ潰していく、実現可能性を優先にした考え方。

どちらの方が大きなインパクトを生み出せるかというと、『コンセプト・ドリブン』の方。

 

例えば、偏差値30台の高校生が東大を目指す『ドラゴン桜』は、正にコンセプトから考えている発想!
コンセプトが大きければ大きい程、実現可能性で考えたら思いつかないだろうし、「そんなの無理だ!」って批判されやすい。
でも、コンセプトで考えて行った方が面白い、ワクワクするなと感じます!

 

「既存のものの組み合わせで、発想は無限に広がる」

かける

スティーブ・ジョブズもまた、「クリエイティビティとは、組み合わせにすぎない」と言っています。事実、MP3もipadもすでにあった技術を、優れたデザインや便利なアプリと組み合わせたものです。(本文より引用)

日本で流行している「俺の」シリーズの飲食店も、

『立ち飲み居酒屋』×『星付きレストラン』

という2つの既存の物を組み合わせて大成功したモデルです。(1度行ってみたい・・・)

この本も面白かったです!! 
Amazon 俺のイタリアン、俺のフレンチ―ぶっちぎりで勝つ競争優位性のつくり方

 

ビジネスモデルの「3本柱発想法」

3

ビジネスモデルを、『顧客』・『提供価値』・『その根拠』の3本柱で考える発想法です。
顧客は、「誰に」。
提供価値は、「何を約束するか」。
その根拠は、「その約束が守れる理由」です。

本書の中では、東洋水産の「マルちゃん正麺」の例が挙げられています。
顧客:もっとうまい即席ラーメンが食べたい
提供価値(お約束):生のめんならではの味、なめらかでコシのある食感
その根拠:生麺うまいまま製法

なるほど!
あれやこれやとイメージを膨らませるのではなく、3点に絞って考えてみたら自分でも考えることができそうです。

また、印象的だったのは「根拠=自社の強みではない」という部分。

日本企業はどうしても、「強みを生かす」という名目で方向転換が遅れがちだそう。
確かに、自分の強みがあれば、それを生かした上で何かしたいと思うけれど、それでは顧客やニーズを置いてけぼりにしてしまう。

プロの経営者には「強みを生かす」という発想はなく、どうやったら勝てるかの発想しかありません。(本文より引用)

ふむふむ、自分の強みを生かすという発想ではなく、どうやったら勝てるか。
顧客やニーズも一番に持ってきて、選ばれるモノを生み出せばいいんだな!!

 

・・・
関わっているJICAプロジェクトのコンセプトを思い出しました。
本書の内容を踏まえ、協力隊の活動に生かせそうなことを書き出してみます。

 

マラウイでのプロジェクトに生かされている『コンセプト・ドリブン』

プロジェクト概要

私が関わっているのが、
『シレ川中流域における村落振興・森林復旧プロジェクト』
(Community Vitalization and Afforestation in Middle Shire COVAMS)
というプロジェクトです。

マラウイで供給されている電力の約95%が、このシレ川という川での水力発電によって賄われています。
しかし、近年森林の伐採によりはげ山が増え、雨季になると多くの表土が川に流され堆積しています。
この土砂の堆積により貯水量が著しく減少して、マラウイ国内の電力供給に大きく影響を与えている・・・というのが現状です。

電力供給を改善するためにもシレ川への土砂流出を防ぐ。
そのために等高線栽培という作物の植え方や、植林・育林を普及しています。

 

木がないことは住民にとって大切なのか?

住民にとっての問題は、【土壌浸食】や【森林の減少】ではなく、【日々の食糧を確保すること】でした。

土壌侵食に対して適切な対策を講じれば、作物の収穫を増やせる。

この考えに基づいて、【作物の収穫量が増える】ことを前面に出しながら、【土壌侵食】や【森林の減少】の防止のための活動を行うというコンセプトで進められてきました。

ここで専門家の方に対してすごいなあと思うのは、住民のニーズを無視して、『土壌浸食を防ぐべきだ』という「べきだ論」に走らなかったこと!

これにより、活動が上手くいっているのだからすごい!!
こういった意義ある活動に関われることを嬉しく思います。

 

「3本柱発想法」で整理してみる

先ほど紹介した「3本柱発想法」で考えると、

顧客:食糧を確保したい村の住民
提供価値(お約束):農産物(主にメイズ)の収穫量up
その根拠:土壌侵食対策
と、スッキリとまとめられます。

この土壌侵食対策は、結果としては森林の再生にもつながっていきます。
(参考 JICA PDF資料 住民の住民による住民のための取り組みを

 

蛇足

コンセプト・ドリブン、既存のものの組み合わせ、3本柱発想法。
協力隊の活動にも応用できる考え方だと思うので、ぜひおすすめしたい本です!

kindleで読みましたが、とても役に立っています!!

ちなみに、非常に私事ですが私は日本に彼女がいます。
2年間待ってくれると言ってくれて本当にありがたいです。

ふと思ったのが、『青年海外協力隊』×『遠距離恋愛』という組み合わせ!

協力隊経験者は約4万人いるし、遠距離恋愛をテーマにした話やら歌はたくさんある。でも、この2つを組み合わせたら、新しい価値が生み出せるのでは・・・?
「日本とマラウイ。730日、1,2000kmを超えて」
なんていうテーマのノンフィクション、ちょっと読みたくなりませんか?
(そうでもないか・・・笑)

 

お読みいただきありがとうございました! 

Zikomo!!(マラウイのチェワ語で「ありがとう」)

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