マラウイで中国人に間違われる日本人。アフリカでの中国の存在感

      2016/02/21

日本地図

マラウイで道を歩いていると、「チャンチュー!」とか、中国語の真似をして話かけられることがよくあります。中国人をバカにしてからかっているのです。

中国

マラウイ人とザンビア人を見ても、私には見分けがつきません。同じように、中国人も日本人も彼らには同じに見えていて、人数の多い中国人だとみなしているようです。

同期のFacebookを見ていると、マラウイだけでなくアフリカ全体で同じ様な状況らしいです。

 

マラウイにいると、どうしても中国の存在の大きさを感じずにいられません。日本はマラウイの発展のためにずっと関わり続けているのにとても悔しい!

中国に対しては、

・アフリカとの関わりが短い

・お金に物を言わせて自国の資源獲得のために援助をしている

という印象を抱いていました。この印象が本当に正しいのかどうか、調べてみました!

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アフリカ諸国と日本、中国の関わり

地球 仲間

日本とアフリカ諸国の関わり

・アフリカ開発会議(TICAD)

主な関わりはこのTICADで、1993年から5年に1回開催されており、これまでに5回開催されています。

TICADは 1) アフリカ諸国首脳と開発のパートナー間のハイレベルな政策対話を促進し、 2) アフリカの自助努力による開発イニシアティブのための支援を結集する、という2つを目的としています。これらの目的は、「オーナーシップ」と「パートナーシップ」という概念に具現化されています。

アフリカ開発会議より

昨年のTICADⅤにて、日本は向こう5年間でODA約1.4兆円を含む、総額最大3.2兆円の支援を約束しています。

 

中国とアフリカ諸国の関わり

・歴史は50年以上

中国はアフリカに対して50年以上前から援助をしているようです。

1970年に中国の援助で建設が開始されたタンザニアとザンビアを結ぶタンザン鉄道建設への援助は、その代表例のようです。

参考:Wikipedia タンザン鉄道

・中国・アフリカ協力フォーラム

2000年から3年おきに、現在までに5回が行われており、2000年の開催以降、首脳が毎年アフリカを訪問しています。

同フォーラムは中国とアフリカ関係史上の偉大な試みであり旗印である。政治では平等で相互信頼関係を持ち、経済では協力してウィンウィンの関係を築き、文化では交流し互いに参考に合う、中国とアフリカ間の新たな戦略的パートナーシップは全面的に深まった。中国はアフリカを必要とし、アフリカは中国を必要としている。

北京週報より

2011年までの11年間の援助総額は約750億ドルとのこと(約7兆5000億円)。

 

マラウイと日本、中国の関わり

握手

・日本とマラウイの関わり

青年海外協力隊のマラウイへの派遣が始まったのが1973年。2007年度には40億2900万円の経済協力実績で、世界5位だったそうです。マラウイとの協力関係が始まって41年目!今後も良好な関係が築けるといいです。

参考:Wikipedia マラウイの国際関係

・中国とマラウイの関わり

なんと、中国がマラウイと国交を結んだのは2008年1月から!つい最近です。そしてその際に、1966年からマラウイと国交のあった台湾と断交することを条件に、60億ドルの援助を行うと持ちかけていたそうです。

こんな提案をする中国も中国だし、これに応じるマラウイも何だかなぁ・・・。完全に台湾に対して恩を仇で返しているじゃありませんか。。

今のマラウイの発展状況で、巨額の援助を目の前にぶら下げられたらなびいてしまうのも分からなくはないけれど、ちょっと悲しい気持ちになりました。

参考:台湾ニュース マラウイ共和国との断交に関する中華民国(台湾)外交部声明

 

アフリカとの関わりを考えると日本も中国も長い付き合いだけれど、マラウイとの関わりは日本の方が断然長いんですね・・・。それなのにチャンチューと馬鹿にされるのが余計悔しくなりました。。

 

日本と中国の関わり方の違い

日本のマラウイへの援助の方法は、青年海外協力隊の派遣をはじめとする『技術協力』がメインです。一方、中国は国会議事堂や5つ星ホテルの建設など、ハコモノを建てる、お金やモノをあげるという方法が主です。

技術協力は外から見ると非常に地味で成果が見えづらい。成果が出るとしても時間がかかる。一方、何か物をあげたり建てると、その成果がすごく分かりやすい。

人口も中国の方が圧倒的に多いわけだから、印象に残るのは中国で当然なのかもしれません。調べれば調べるほど悔しいぞ!!

 

冒頭の中国への印象について、今回調べた中では

・アフリカとの関わりが短い

⇒以外にも50年くらい前から関わりがある。でも、マラウイとの関わりはまだ浅い。

・お金に物を言わせて自国の資源獲得のために援助をしている

⇒資源獲得はよく分からないが、外交戦略の一環として、お金に物を言わせて援助をしている部分はある。

という事が分かりました。

 

日本の存在感をあげるために必要なこと

日本地図

日本の技術協力等による、援助に頼らない自立を促す関わり方は、方向性として正しいと思います。問題は、その知らせ方・アピールの仕方にあるのではないでしょうか。

協力隊がたとえ素晴らしい活動をしたとしても2年間で帰国してしまうので、隊員一人一人にできることは限りがあります。日本政府やJICAが、もっと日本の関わりをマラウイ、そして日本国民にアピールしていけたらよいのではないでしょうか。(「政府やJICAのせいだ!」なんて言うつもりはなくて、私も協力隊として協力したいです。)

 

先日、オフィスで農業技術普及のための年間計画書が置いてあって、その中で『ラジオの活用』が書いてありました。携帯電話でラジオが聞けて、ほとんどの多くの国民がラジオなら聞けるので、ラジオを通じて情報を流しているようです。日本のプレゼンス向上に向けても、ラジオの活用は試してみる価値があるように思います。

 

全く同感できる記事があったので、一部引用して紹介します。

青年海外協力隊のようにお金でない、草の根活動は非常に見えにくいです。(中略)もっとストレートにアピールすべきでしょ、と思います。(中略)アフリカにモノをあげる援助はダメなことは明らかで、駆け引きなしに自助努力を促す日本の草の根援助は、本当に胸を張れることなのだからアピールしましょう。やはり日本の国としてきちんと存在感を出す努力をすべきだと思います。それが国益につながると思います。国際協力の可視化は非常に大事です。

スタートマラウイ テレビ東京「カンブリア宮殿」より

 

ちなみに、個人的には中国に対して特に悪い印象は持っていません。というか、中国人の友人がいないので、良く分からないというところです。国家間では仲が良いとは言えないかもしれないけれど、この狭いマラウイでお互い発展のために援助をしているのだから、協力して何かできたらいいのになーと思っています。

 

今回は言及していませんが、これらの記事も参考になりました!

対アフリカ援助、中日の長短を比較(人民日報)

中国のアフリカ援助をめぐる4つの誤解(朝日新聞グローブ)

 

 

Zikomo!(マラウイのチェワ語で「ありがとう」)

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