青年海外協力隊の給料はいくら?~『余裕』が良い活動につながる~

      2016/02/21

お金

青年海外協力隊は『ボランティア』ですが、様々な手当てをいただいています。

青年海外協力隊は現地の生活費や住居は支給され、それとは別に国内手当が2年間で約200万円もらえます。帰国した後に口座に約200万円が貯まっているというのが一般的な協力隊の財政状況になります。青年海外協力隊って給料もらえるの?いくらなの?~協力隊の懐事情~ Vol.73 かつろうのかつかつ日記より

 個人的には、この手当は妥当だし、協力隊事業を続けるためにも必要なことだと思います。生活に余裕のない人が、周りの人のために何かをしたり仕事で良いパフォーマンスを出すのは難しいと思うからです。今回はその理由について書いていきます!

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余裕があるから周りへの配慮ができる

問題を解く

協力隊になる前、私は公文という会社で約4年働いていました。「くもん式」の学習塾の会社です。公文の特長の一つに『学年を越える』というものがあります。公文の教室に行くと、例えば小学校2年生の生徒が、3年生や4年生相当の内容を学習しているという光景をよく目にします。

公文の教材には子ども達が自分で答えをだせるようなヒント、例題があります。そういった問題に、先生に聞くことなく自分で答えを出すことで子どもの中で「できた!」という自己肯定感が育まれ、ゆくゆくは自分で考えながら学年を越えたレベルの問題が解けるようになります。

『3学年先の内容を自学自習できる生徒は、人格的にも立派になる』という言葉がありました。先生に頼ってばかりでなく、教材のヒントや例題を頼りに自分で考えて答えを導ける生徒は人格的にも立派に育つということです。

教える少年

入社当時、私はこの言葉を嘘だと思っていました(笑)。でも、多くの生徒と接するうちに、そういった傾向は確かにあるなあと感じるようになりました。

 

では、なぜ『3学年先(以下3先)の内容を自学自習できる生徒は、人格的にも立派になる』と言えるのか。その答えの一つが『余裕』だと思います。

3先を学習している生徒は、学校の授業中であれば問題の解けない生徒を助けてあげる、先生の授業がスムーズにいくように発言するといった事を聞いていました。また、中学生以上の生徒では、学年を越えて学習している生徒は部活動にも力を注げる、という生徒もいました。『勉強』に余裕があって困らない分、部活動や習い事など勉強以外のことに力を注げるということです。

そんな前職での経験から、何をするにしても余裕のある状態こそ、良いパフォーマンスを発揮するために必要な条件だなあと考えています。

長い前フリになりましたが、では協力隊の手当てがなかったらどうなるか考えてみたいと思います。

 

もしも協力隊の手当てがなかったら

以下の3点が影響として考えられるのではないでしょうか。

①応募者が減少する

②任国での生活が大変になる

③隊員の活動の質が低下する

 

①応募者が減少する

挙手

仮に手当てがなくなる、または減少すると、現時点でお金に余裕のある人しか青年海外協力隊に応募しなくなります。

実際、2010年に青年海外協力隊事業が事業仕分けの対象になり、様々な予算が削減されました。隊員がいただける手当も2年間で約65万円削減されています。

また、それに伴い応募者数が削減前は4000名前後だったのに対し、削減後の2年間は約3000名、約2700名と、1000名程減少しています。この減少は事業仕分けだけが原因ではないかもしれませんが、仕分けの影響は大きいと思います。

(上述した数字は、同期のかつろうくんのブログを参照しています。青年海外協力隊って給料もらえるの?その2~事業仕分けによる手当削減~ Vol.74 かつろうのカツカツ日記

青年海外協力隊は、任国の配属先の要望を受けて日本国内でそれに該当するボランティアを募集するという形になっています。なので、隊員が減るということは、そういった相手国の要望に対して日本政府が応えられないということになります。

隊員の質はもちろん大事なのですが、量を確保することもとても大事なのです。

 

②任国での生活が大変になる

家とお金

現在、マラウイの隊員は現地生活費として毎月450ドルをいただいています。ここから月々の電気代、水道代、食費などの生活費を払っています。例えば、こういった手当がなくなると、隊員の生活はとても大変です。食費を節約するために、1日2食にしたり、電気代を節約するのに、夜はロウソクで生活・・・なんてことになりかねません(ちょっと大げさかもしれませんが)。

十分お金に余裕がある人ならば問題はありませんが、お金に余裕はないけれどどうしても協力隊になりたいというような想いを持つ人にとっては相当な負担になります。

また、協力隊の事業の予算削減で調整員や健康管理員の人数削減などになったとすると、精神面や病気になった際の隊員へのサポートの質が低下することになります。いざ任国に赴任してみると、こういった方々のサポートは非常にありがたいし絶対に必要だと思います。

以上、予算や隊員の手当て削減によって、普通に生活すること自体に対してもかなりの労力を注ぐことになってしまことが想定されます。

 

③隊員の活動の質が低下する

矢印

②で生活することで精いっぱいになると、公文の例で上述したような余裕は生まれないと思います。また、隊員のモチベーションの低下にもつながります。

『余裕がなくなる』、『モチベーションが低下する』といったことから必然的に活動の質は低下することになるのではないでしょうか。

 

以上から、協力隊事業を継続する上で協力隊への手当ては必要だし、なにより、それがあることで隊員の生活と気持ちに余裕ができ、活動の質向上につながると思っています。

「もっと手当を増やしてほしい!」とは言いませんが、簡単に予算削減の対象に協力隊事業が挙げられることには賛成できません。

 

協力隊の手当てについては賛否両論あるかと思いますが、当事者として感じることを書かせていただきました!

次回は、協力隊のブログについて思うところを書いてみます!

 

Zikomo!!(マラウイのチェワ語で「ありがとう」)

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